　激戦区では、相変わらず香ばしい話が充満して
いたが、相変わらずののんびり出勤では、
太刀打ちできないと、朝から諦めモードだった。
そう言えば…（他力本願か？）
お地蔵さんに手を合わせていないなぁ・・・。
と思いつつ、人に追われた格好で南出コース。
途中、信号に停められ、お地蔵さんに手を合わせ
お礼を言った。
　７時２０分現着。　迷わず赤竿を持った。
水は減っていたが、いい感じの流れがあった。
着き場所と思われる個所を、何度も何度も通した
が、何の反応もない。
１時間もした頃、攻めるところがなくなり、仕掛け
の痛みを治すため針を結びなおし、次の釣行に
備え仕舞った。　が・・・、
ぼ～っとしていたのか竿を伸ばしたままだった。
「あれ？」何で竿をたたまなかったのだろう。

　初の７０超えか・・・期待が膨らむ。
慎重かつ大胆に、耐え・攻めた。
相手が嫌がったそぶりを見せた。
ここが勝負時と寄せに入ったが、
一筋縄ではいかなかった。
それでもどうにか、タモ入れ出来た。
「ヤッター!! 」・・・小躍りした。

　水中で、ギラッとした。
身構えた穂先に感触。　合わせた。
水中で激しいローリングが始まった
竿が大きく曲がる。
「デカい!」　「太い!!」・・・・・「７０up か!!!」
水中のギラつきは止まらない。
流れに乗る。　何とか止まれ、泳げと念じつつ着いて下る。
５m程下ってやっと泳ぎだした。
糸は真直ぐに川底に突き刺さっている。
赤竿が半月になって耐えているが、相手は関係ないような泳ぎをしている。

　計量が楽しみだった・・・。
わくわくした気分で、メジャーを当てた。
え？　いかないの？？
今度こそ、記録更新と期待したんだけどなぁ・・・。

　記録更新こそできなかったが、完璧な魚体に大満足。

何処にも傷のない、とても美しい１本。

ここで出逢えて、とても嬉しい。　　感謝・感謝。